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天浜線・文化財めぐりへGO!(2)貴重な転車台 [一緒に行きましょう・・・]

☆天竜二俣は文化財の宝庫
さて、西気賀駅から再び上り掛川方面の列車に乗り東方向へ・・・
のんびりと起伏のある田園を駆け抜けます。

かつて、奥山線の接続駅だった金指駅(記事参照)、浜松から遠鉄電車線の連絡する西鹿島駅を過ぎ、
天竜川をこれまた文化財の鉄橋で渡って、沿線の中心駅である「天竜二俣駅」に到着・・・。
天竜浜名湖鉄道の本社がある、比較的広い駅です・・。
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駅本屋は昭和15年の建設で有形文化財に指定・・・
ホームももちろん同年の建設で文化財となっています。
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しかし、この駅は国鉄時代から車両基地(旧機関区)を持つ駅であり、かつてはSL、現在はディーゼル車が多数留置されている車庫や管理施設がありますが、この車両基地にも昭和時代からの文化財があり駅構内だけで10件もあります。

☆転車台見学ツアーに参加!
この駅にある車両基地は駅舎と少し離れており、また実際の作業施設のため見学には1日2回(平日は1回)行われる見学ツアーに参加する必要があります。
記念硬券の入場券(100円)を購入し、13時45分にツアー開始・・・年配女性職員のユーモラスな案内で10数人の集団に交じり、歩いて車両基地に移動します。
この途中に、SL時代の給水塔や現在も使用されている運転区の建物を見て回り、お目当ての転車台へ・・・
今も現役で使用されており、ツアーの機会だけ実際に動くさまを見ることが出来ます。
(転車台)
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(運転区の建物群)
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(給水塔・現在は洗車で使用)
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ここで、転車台の作動実演・・・1両のディーゼルカー(主力車両の2100形)がゆっくり転車台の上に入線
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作業員がボックス状の運転室に入り操作・・・ターンテーブルがそろりそろりと回り、移動する線路に切り替えます。
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わずか数分の、鉄道ファンにとってはノスタルジックな光景でしたが・・・今はこのように動く光景が公開で見られるのは他に岡山県の津山、京都の梅小路機関車館(記事参照)くらいでしょうか・・・。
そもそも転車台は、SL(蒸気機関車)の方向転換のために造られたもので、全盛期は全国の機関区にありましたが、電気やディーゼルのように方向転換が不要な機関車が増えると姿を消しましたね・・・。
転車台と一体する扇形車庫も貴重な文化財です。
(かつてはもっと大きかったんですが現在は縮小)
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転車台を見た後は、車庫奥にある「鉄道歴史館」を見学・・・
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国鉄時代からの貴重な資料を展示・・・ここは場所柄一般公開されておらずツアー参加者のみ見学できます。
車庫裏にあった信号標識・・・このほかにもかつて使われた腕木式信号機もありました。
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およそ1時間余、見学も含め天竜二俣に滞在・・・次の列車で掛川方面へ向かいます。
(3につづく)
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