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焼き物の里・市之倉のミュージアム巡り [一緒に行きましょう・・・]

9月の最初の日曜、この日は台風の影響で雨風が朝から強く、とてもレジャー気分になれない日和でしたが、昼からの雨緩和に期待して車で多治見方面まで出かけましたね・・・。
行った先は、多治見の南側で愛知県境に近い山里・市之倉です。

美濃焼の産地の一つでもありますが、ここにはミュージアムが2ヵ所あり多くの貴重な陶芸作品や資料が展示されています。
まずは「市之倉さかづき美術館」
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美術館の前はちょっとした広場になっていて、陶器などを売るショップや一角に石窯ピザ店があり、文化交流の場になってますが、
当日は朝市らしい?行事が雨の中行われてましたね・・・。
(石窯ピザ店と広場の風景)
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そのメイン施設の美術館・・・市之倉は古くからさかづきの産地であり、その歴史を語る江戸~昭和期に作られた盃が展示・・・時代を経るにしたがって小型化していく盃のさまが印象的でしたが自分的には個人収集の、明治~戦前の戦勝記念や企業広告が描かれた盃、酒を飲み干さないと置けない!?遊び心のある盃などが興味を引きましたね・・。
2階にはゆかりの巨匠による作品もありましたが、全体的に間接照明の空間には来客が少なかったせいか、落ち着いて鑑賞できましたか・・。

さて、美術館のある広場を後にし、数百m歩いた先にあるもう一つの展示施設「幸兵衛窯」を見学します・・・
(本館の建物)
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こちらは実は、ここに来るまで所在を知らなかったのですが・・・地元で代々受け継がれた陶芸家の作品、中世からの貴重な舶来の陶磁器コレクションが、3軒の館にわたって展示されています・・。
(古陶磁資料館)
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まず、受付事務所のある本館へ・・・2階建てで1階には窯で作った食器を展示、かなり結構なお値段が付いておりましたw
2階の部屋には、人間国宝・加藤卓男氏の作品と遺された手記や道具が飾られ、ちょっとした休憩スペースからは市之倉の町並みが一望できましたね・・・。
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次に敷地内の「古陶磁資料館」・・・古民家を移築した大きな木造建築に、加藤卓男氏が研究のために収集したペルシャ、中国などの古陶器、青銅器、ガラス器等が大広間風のスペースに展示されています。
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その奥には、庭園と共に桃山様式の穴窯があり、今でも実際に使われています。
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隣接する「工芸館」・・・五代、七代と続く加藤幸兵衛氏と、七代の長男・加藤亮太郎氏の作品を展示。
精度の高さを感じる作品が多かったのが印象的でしたね・・・。

以上の他に、一般非公開の陶房や小さな喫茶コーナーなどもあり・・・山裾の閑静な雰囲気の中に包まれた、風情ある環境のミュージアムといった感じです。
(陶房)
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なお、後で分かったんですが、フランスのミシュラングリーン観光ガイドでこの「幸兵衛窯」は、二つ星の評価を頂いてるんだそうです・・・☆☆
鑑賞後、館を後にしようとすると、団体客が観光バスでやって来て一気に賑わい間一髪?!で喧騒から逃れられましたね・・・(笑)
公式HP 【さかづき美術館】【幸兵衛窯





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コメント 4

sara-papa

我が家で愛用しているのは、個人の方が趣味で焼いたものです。
国宝級はお高いでしょう♪
by sara-papa (2011-09-12 07:58) 

スミッチ

☆二つですか、偶然ながらいい所に行きましたね
by スミッチ (2011-09-13 12:26) 

masa

市之倉、初めて聞きました。
こんな素敵なところがあったんですね。
行ってみたくなりました。
by masa (2011-09-13 17:21) 

アキーロ

>sara-papaさん・・・売ってたのは国宝級かどうか知りませんでしたが、付いてた金額は何とか鑑定団並みの、数字でしたねww

>スミッチさん・・・どこが評価点か不明ですがおそらく、展示物の価値とロケーションじゃないか?!と思いますね。

>masaさん・・・場所は瀬戸から北へ、国道248号を行って岐阜県境に入ってすぐのところです。
by アキーロ (2011-09-14 01:00) 

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