名古屋市市政資料館を訪ねて・・・

またまた8月の話題になってしまいますが（これで最後ｗ）最終日曜の猛暑の日に、名古屋市の官庁街の一角にある「市政資料館」を見学してまいりました・・。
名古屋市役所から少し離れた北西の位置に堂々としたレトロな洋風建築があり、そこが市政資料館として資料展示や公文書の保管がされている施設になってます。

ちなみに、ここは名古屋城の北にある「名城公園」から離れた位置にありますが、ここは分園になっています。

この建物は1922年（大正11）に、全国にあった控訴院（今日でいう高等裁判所）の一つ「名古屋控訴院・地方裁判所」として開設・・・以降、1979（昭和54）年まで裁判所の施設として使われてきました・・・。
その後、保存が決定し1989（平成元）年に市政資料館として一般公開され現在に至っています。
（重要文化財指定）
建物はレンガとコンクリートを多用した洋風建築で「ネオ・バロック様式」と呼ばれる工法・・・内部の細かいところまで芸術的な加工が成されています。
正面玄関から中央階段を望む・・・

中央ホールからの眺め・・・回廊に沿っていくつもの部屋が並んでいます。

実に、ため息の出るほどの見事な造り・・・さらに、天井には↓

これは珍しいステンドグラスが据え付けられてますね。

内部のそれぞれの部屋には、名古屋市の明治以降の歩みや市政の実績などが様々な資料やパネル写真によって解説されていました。
こうした展示の後、裁判や司法に関する展示がありますがここはかつての裁判法廷も残されていて、
ダミー人形を用いて実際の法廷を再現しています・・・。
（明治憲法下の裁判風景）

復原会議室・・・実にモダンな、高級感のある会議室でこの部屋も重文に指定されています。
絨毯や家具など細かい部分が復原されています。

さて、階下に下ると、愛知万博で名古屋市が出展した「大地の塔」のメモリアルコーナーがあり、チョットの間あの万博の喧騒を思い出したりしますが、そのさらに地下に下った所には何と、留置場がありました・・・。

昼なお薄暗い所で、雑居房などの室内もリアルに再現されています。

建物の中も見ごたえのある展示で感心させられますが、これだけ有意義な施設なのに入館料は無料です！
他にも閲覧室（公文書中心）、喫茶室、アトリエ（一般展示）などもありますが、この雰囲気ある建物だけに何と、結婚式も行われていて、実際当日は2組のカップルが場を借りて式を挙げてましたね・・・。
荘重な、今も残る洋館を無料で見られる場所もなかなか無いですから、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか・・・

タグ：名古屋市 市政資料館 ネオ・バロック

松阪を散策・・・

また8月の話になりますが・・・盆休みの1週間後の週末に三重県の松阪へ行って来ました・・・。
この日は朝から雨が降ったりやんだりの不安定な天気でしたが、暑さをさほど感じることない散策でしたね。

松阪まではJR快速「みえ」で・・・名古屋からおよそ70分弱で到着・・。
ここからは、市街地に松阪城跡や商人街などの歴史的名所を、歩いて行ける範囲で巡ります。

駅前から西へ、目抜き通りを歩きさらに北へ・・・松阪牛の名店「和田金」などがある「よいほモール」という通りを歩き「松阪商人の館」へ・・・

近世の豪商の邸宅でかなり大きな建物だそうですが、内部見学は今回はしませんでした。
この通りは昔ながらの造りの家屋が並んで、かつての街道の賑わいをしのばせまた、後の財閥「三井家」の発祥の地でもあります・・・。

市内を流れる阪内川・・・・かなり水は澄んで鯉が生息しています（松阪大橋より）

この商人街から今度は西へ・・・松阪城跡へ。
小高い丘にありますが、天守閣等は無く今は石垣のみが残っています。

まだ型崩れせぬ立派な構えを残してますね。ここ一帯は公園となっており、地元出身の本居宣長の旧宅「鈴屋」がありますが、今回は城跡内にある「松阪市歴史民俗資料館」を見学・・・

この建物は明治末期に建てられており、長年図書館として使用されてきたもので有形文化財となっています。
それだけに、年季の入った古めかしい建物ですが中は、資料館として内装が施されてます。
主に、商家の資料や古くから伝わる「伊勢白粉」や「松阪木綿」についての展示がメインでしたね。

ただ、天気は一旦止んでいた雨が再び降り出し、雨の中の散策となりましたね・・・。
やや未練を？！残しながらも県立美術館に寄るために津へ向かうため早々に、駅に戻りました。
松阪城跡・・・本丸からの展望

タグ：松阪 松阪商人 松阪城跡 本居宣長